Stable Diffusion備忘録、今回はプロンプトに関しての記事です。
デザインにおいてカラーリングに関する用語はたくさんありますが、これを入力することでイラストにどのような影響をもたらすか比較していきたいと思います。
(モデルによって雰囲気がガラッと変わるのでご参考までに)
今回は広く使われている有名モデル『AnythingV5』を使用して生成していきます。
カラーリング用語なんて偉そうに言ってしまいましたが、要は「ビビット,パステル,モノクロ‥みたいな色調を表す単語を入れて画像生成してみたらイラストがどのように変わるのか見てみよう」というだけの簡単な話です。
今回の設定
【Prompt】
8k,(colorful bouquet:1.2),fine day,
+うちの子見た目プロンプト
【Negative】
easynegative:1.5,(worst quality,low quality:1.2),(bad anatomy:1.4),nose,lips,adult,fat,sad,long hair,EasyNegative,(extra fingers, lower fingers, extra hands, extra arms, extra legs:1.1), simple background,
【設定】
Steps: 50, Sampler: DPM++ SDE Karras, CFG scale: 6, Seed: 2059504712, Size: 700×500, Model: AnythingV5_v5PrtRE
Latentで2x Hiresしてます。
画像に使用される色が多くなるよう、プロンプトには”カラフルブーケ”を追加しました。あとは出来るだけシンプルに。
今回はこちらのイラストをベースにプロンプトの先頭に(カラーリング用語:1.3)を追加して生成します。
雰囲気が変わる様子も確認していきたいのでシード値固定は行いません。
生成した画像はこんな感じ。
髪色指定に使ったlight-purpleが影響し、薄紫の服ばかりになってしまいましたがこちらで進めていきます。
パステルカラー
(pastel-color:1.5)を先頭に追加して生成。
説明するまでもありませんが、パステルカラー=淡い色調です。
全体的にふんわり柔らかな色合いで纏まりました。
ライティングも春の日差しのようにキラキラと輝いて優しい印象のイラストになりましたね。
構図が似たり寄ったりなのはなぜ‥?
ネオンカラー
(neon-color:1.5)を先頭に追加して生成。
ネオンはそのままネオン管のような蛍光色。発光しているようなライティングが目立ちます。
かなり強いプロンプトではっきりと出ていますね、いうことなし!
‥ですが。ネオン=夜景の印象が強すぎて、プロンプトの”fine day”が完全に消えました。これは仕方ないかな。
モノトーンカラー
(monotone-color:1.5)を先頭に追加して生成。
キャラ設定のためのプロンプト(紫の髪、青い瞳)とカラフルな花束に色指定が含まれているので完全な白黒画像にはなりませんが、再度が落ちて物静かなイラストになりました。
ドレスも白と黒に分かれましたね。さみしいような、少し物悲しい雰囲気のイラストになります。
ビビッドカラー
(vivid-color:1.5)を先頭に追加して生成。
ビビットな濃いパープルのドレスがガツンとでるイラストばかりですが、花束も鮮やかできれいですね。蜷川実花さんの作品を思い出しました。
優しい表情ばかりですが、目の色味がくっきりして他のイラストより目力が出た気がします。
おまけ:イマイチだったプロンプト
色々試しましたがボツになった単語も勿体ないのでまとめておきます。
今回は色調として試したかったけど、別の形で使えるかも?な単語もある、‥かな?
チロリアンカラー
チロリアン、オーストリアのチロルの地方の人の呼び名です。
チロリアンテープという花柄の織りリボンが有名で、個人的な印象は「赤・青・黄・緑・橙The原色!の組み合わせ」がパッと浮かぶのですが、あまり表現できませんでした。
でも、ドレスがなんとなくアルプスっぽいデザインになっていますよね。どことなくハイジを感じるような‥
今回の記事は以上です。
私自身、TwitterやNote、ブログなどでプロンプトの研究をされている大先輩方の資料を読んで参考にさせて頂いている身で記事を書かせて頂いて大変恐縮なのですが、楽しく比較できました。
今回は自分の知っている簡単な単語のみをプロンプトにしていきましたが、Chat GPTに用語を教えてもらいながら試していくのも楽しそうですね。
またほかのプロンプトやモデルの記事も少しずつアップしていきますので、よろしくお願いいたします。